2025年4月20日、「ウラハラフェス2025 スプリング グリーンカーペットランウェイ&フリーマーケット」が開催されました。原宿の人気ストリート「ウラハラキャットストリート」が緑に染まり、元気いっぱいの雰囲気に!
ファッションやアート、カルチャー、そしてサステナビリティがひとつになった、にぎやかで楽しい一日になりました。
主催は原宿神宮前商店会。ウラハラプロジェクトやアースデイ東京、日本野菜テロワール協会などたくさんの団体と一緒に、原宿らしいクリエイティブらしさと地域のつながりを感じられるイベントとなりました。
そんな当日の様子を、原宿表参道新聞がたっぷりとレポートします!
“祭”がはじまる!書家・近藤麻美さんのパフォーマンスでウラハラフェスが一気に華やかに!
イベントのスタートを飾ったのは、書家で命名書道家の近藤麻美さん!
「日本が誇る命名文化を世界へ」という想いを込めて、力強く温かい文章を披露してくださいました。完成した「祭」の字と周りの挿絵がこのウラハラフェスという地にピッタリで会場の雰囲気も一気に華やかに。通りすがりの人の視線も釘付けになっていました!
『グリーンカーペットランウェイ』サステナビリティを纏い、未来を宣言する
イベントのハイライトとなったのは、ウラハラキャットストリートに特設された「グリーンカーペットランウェイ」。通りの真ん中にずらっと敷かれたグリーンカーペットは、見た目も抜群で、サステナビリティというテーマを歩く人たちにしっかり印象付けていました!
ランウェイが始まる前に、江戸東京・伝統野菜研究会の代表・大竹道茂さんにお話をうかがうことができました。「江戸東京野菜というのは、江戸・東京の土地の気候や風土に合って、長い時間をかけて根付いてきた伝統野菜のこと。“固定種”と呼ばれるものは、種をまいて育てて、またその種を取って…っていう循環を繰り返して、代々受け継がれてきたんです」と大竹さん。「江戸時代から種をつないできた江戸東京野菜には、一代限りで終わる“交配種”にはない、歴史や文化にまつわる“物語”があるんですよ」そんな言葉がとても印象に残りました。しかも、今私たちが当たり前のように食べている交配種の野菜も、この固定種があってこそ生まれたもの。この命のバトンを守っていくことの大切さが、ぐっと心に響きました。
たとえば、早稲田あたりで昔栽培されていた「茗荷(みょうが)」。
なんと、江戸時代から大正時代まで徳川将軍家の食卓を彩ったという歴史があるそうで、あの「茗荷谷(みょうがだに)」という地名の由来にもなっているんです。
一度は宅地化で姿を消したものの、近年地下茎が発見されて、見事に復活!
また、三鷹の「大沢わさび」も、2021年に絶滅したと思われていた江戸時代の希少な在来種であることが分かり、こちらも再び栽培が始まっているとのこと。こうしたストーリーを聞き、「食」って単なる栄養や嗜好だけじゃなくて、歴史や文化とも深くつながっているんだなぁと、改めて実感しました。
大竹さんのお話からは、「次の世代にしっかり残して、つないでいきたい」という強い想いがひしひしと伝わってきて、感動的でした。 野菜ひとつひとつに込められた物語や歴史、そしてそれを守ってきた人たちの情熱。ただ“食べる”だけじゃなく、その背景まで知ることで、野菜への向き合い方も変わってくる気がします。
多くのゲストが華を添える!豪華な顔ぶれと名コンビMCで盛り上がった開会セレモニー
開会セレモニーには、原宿神宮前商店会名誉会長の八木原さんをはじめ、渋谷区の長谷部区長、原宿警察署の竹内署長、そしてピーポくん&ピー子ちゃんまで!
さらに、シティグリーンフェスの森さん、アースデイ東京の中島さん、渋谷区議会議員の橋本ゆきさん、東京都議会議員の龍園あいりさんなど、多くの方々が駆けつけてくださいました。そして、イベントを盛り上げてくれたMCは、ウラハラフェスではすっかりおなじみのタレント・惣田紗莉渚さんと、原宿神宮前商店会会長でありウラハラプロジェクトのリーダーでもある早川千秋さん!
ウラハラフェスとアースデイ東京の連携で地球を想う心が一つに
4月20日に開催されたこのイベント。実はちょうど「アースデイ」の期間中でした。
アースデイは、地球のことをちょっと立ち止まって考えてみよう、という日!
1970年にアメリカで始まったこのムーブメントは、いまや世界175カ国、約5億人が参加するビッグイベントに成長しています。私たちが足を運んだ原宿のイベントも、代々木公園で行われていた「アースデイ東京2025」と連携して実施されたものでした。
代々木公園のテーマは「ピースフルチェンジ(平和的な変革)」。環境のことはもちろん、戦後80年という節目の年に「平和」についても改めて見つめ直そう、というメッセージが込められているそうです。代々木公園では、19日と20日の2日間、いろいろなNPOやクリエイターの方たちがブースを出していたそうでライブやトークショーも行われていて、訪れた人たちは思い思いに楽しんでいたとか。公園全体があたたかく、にぎやかな雰囲気に包まれていた様子が伝わってきました。
今回のウラハラフェスに参加して、グリーンカーペットの上で語られた、未来への熱い想いは、本当に感動的でした。特に、地域の農家さんが自分たちの言葉で未来を語る姿は、希望に満ち溢れていて、私もすごく勇気づけられました。
大竹さんのお話からは、「次の世代にしっかり残して、つないでいきたい」という強い想いがひしひしと伝わってきて、野菜ひとつひとつに込められた物語や歴史、そしてそれを守ってきた人たちの情熱。ただ“食べる”だけじゃなく、その背景まで知ることで、野菜への向き合い方も変わってくる気がします。
このフェスが、秋の開催も含めてこれからもずっと続いていくこと、そして、原宿から新しい文化やコミュニティがどんどん生まれていくことを心から願っています。私も、この街の未来を担う一人として、何かできることがあれば積極的に関わっていきたいです。ウラハラフェスが、原宿のさらなる発展に繋がっていくことを信じています!
関連情報:
◾️原宿神宮前商店会
原宿・神宮前エリアの商店によって組織される商店会。地域の活性化、環境整備、イベント企画などを通じて、街の発展に貢献。
公式サイト: https://www.urahara19.com/
◾️ウラハラプロジェクト
原宿・キャットストリート(通称ウラハラ)エリアの活性化を目指すプロジェクト。コロナ禍で影響を受けた裏原宿を盛り上げる目的で発足 。地域の店舗やクリエイター、住民が連携し、イベント企画や情報発信を行っている。
公式サイト: https://www.uraharaproject.com/
◾️アースデイ東京
毎年4月のアースデイに合わせて、代々木公園を中心に開催される日本最大級の地球フェスティバル。環境問題、平和、社会課題などをテーマに、様々なNPOや団体、企業、アーティストが参加し、トーク、ライブ、ワークショップなどを行っている。
日本野菜テロワール協会
◾️日本野菜テロワール協会
特定の地域に根ざした伝統野菜や地域特有の農業文化「テロワール」に焦点を当て、その価値の継承と普及を目指す団体。地域固有の野菜や食文化に関する活動を行う。
公式サイト: https://vege-terroir.jp/
◾️近藤麻美 / ネームクチュールつむぎ
プロフィール: 書家、命名書画家。「ネームクチュールつむぎ」として活動し、主に命名書を中心に、一人ひとりの名前や人生に寄り添った書を制作。日本の命名文化を国内外に広める活動も行っている。
オンラインショップ: https://shop-tsumugi.myshopify.com/
◾️江戸東京・伝統野菜研究会 / 大竹道茂
プロフィール: 江戸時代から東京に伝わる伝統野菜(江戸東京野菜)の調査、保存、普及啓発活動を行う研究会。大竹道茂氏はその代表を務め、江戸東京野菜に関する第一人者として知られる。
公式サイト: http://edoyasai.sblo.jp/
◾️長谷部健
プロフィール: 渋谷区長。2015年から現職。多様性を尊重し、若者文化や地域コミュニティを重視した街づくりを進めている。
公式サイト: http://hasebeken.net/
◾️橋本ゆき
プロフィール: 渋谷区議会議員。若者や女性の視点を取り入れた政策提言など、様々な活
動を行っている。元アイドル(仮面女子・桜雪)。
公式サイト: https://yuki1212.amebaownd.com/
◾️龍園あいり
プロフィール: 東京都議会議員。生活者や働く世代の視点から、都政の課題に取り組む活動を行っている。
公式サイト: https://airi-ryuen.com/
ブログ: https://ameblo.jp/airi-ryuen/
◾️惣田紗莉渚
プロフィール: タレント。元アイドル(SKE48/AKB48グループ)。現在はタレント活動の傍ら、原宿エリアのイベントサポーターとしても活動し 、ウラハラプロジェクトのサポーターにも就任 。本イベント(ウラハラフェス)ではMCを務める 。
公式サイト: https://sodasarina.com/profile
SNS:X: @sarina_souda Instagram: @sarina_souda
◾️早川千秋
プロフィール: 原宿神宮前商店会会長であり 、ウラハラプロジェクトリーダー 。長年にわたり原宿エリアの街づくりや活性化に貢献しており、ウラハラフェスではMCとしても中心的な役割を担っている。ラジオ番組のナビゲーターなども務めている 。原宿表参道新聞のサポーターでもある。
◾️ピーポくんとピー子ちゃん
プロフィール: 警視庁のマスコットキャラクター。都民と警視庁を結ぶ架け橋として、防犯活動や広報活動に登場する。名前は「ピープル」と「ポリス」に由来 。
公式サイト: 警視庁の公式サイト内に紹介ページ(https://www.keishicho.metro.tokyo.lg.jp/about_mpd/shokai/pipo/profile.html)