「2024年 草場一壽 陶彩画 新作展」12月8日まで開催中

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先日取材させていただいた、陶彩画家の草場一壽さんの「2024年 草場一壽 陶彩画 新作展」。2024年12月1日から8日までの間、キャットストリートで開催されています。原宿表参道新聞のメンバーと一緒に行ってきました!
インタビューはこちら:https://harajuku-omotesando-shimbun.com/archives/2241

展示会場

キャットストリートの中にある大きな建物に、新作である四天王や龍が描かれています。通りすがりの方々が続々と展示場に入っていく姿が印象的でした。

元々、この展示場には壁がなく、全てスタッフのみなさんが力を合わせて飾ったそうです。陶彩画が一番綺麗に見えるように付けられたライティングも、とても綺麗で見やすい展示でした。

草場さんとご対面

先日インタビューさせていただいた時はオンラインだったので、草場さんと直接お会いするのは初めてでした。眼鏡が個性的で可愛かったです。

新作の「銀河シリーズ」には、普通の有田焼には使わないような釉薬を使用しているそうです。角度を変えて見てみると色が変わるという、直接見ることでしか得られない不思議な体験をすることができます。

私が映画の脚本で悩んでいることを伝えると、自分らしいものを作ればいいんだよとアドバイスをくださいました。貴重な経験をありがとうございました!

たくさんの陶彩画

今回の展示では、新作だけではなく過去作も多く飾られています。遠くから見ると普通の絵画のように見えますが、近づいてみると陶板に絵付けされた凹凸やザラつきまで見ることができます。

草場さんの作品の一つひとつには、詩が添えられています。絵で感じたものを草場さんの言葉を通じてもう一度楽しむことができました。

私のお気に入りの作品はこの「白虎」でした。近くで見ると写真には映らないほど細かい工夫がなされており、毛並みがリアルに表現されていました。

写真では伝わりきらない感動があるので、是非足を運んでみてほしいです!

取材を終え

インタビューさせていただいた時から、ずっと作品を生で見たいと思っていたのですごく感慨深かったです。一つ一つの作品を時間をかけてゆっくりと見ていると、確かにこれは唯一無二の芸術だなぁと思いました。この作品を直接見て、みなさんにも感じ取ってもらいたいです、色んなこと。

最後に、
「近づいて、心の距離も近づいて たまに下がってまた近づいて」

◾️草場 一壽
1960年、佐賀県は佐賀市神野町に誕生。
幼少より動物や自然など、「いのち」の営みに興味を抱き育つ。
アーティストとして何かを表現する楽しさに目覚めて日本大学芸術学部演劇学科に入学するが、表現ソースとしての経験・体験の不足を痛感し、大学を中退してアジアを中心に4年ほどバックパッカーとして旅をする。その過程で、見慣れたはずのものさえ新鮮に思われるという体験を重ね、「みんな生きてるんだ!」という感動に心打たれて、改めて「いのちの輝き」を表現するアーティストになることを決意する。
故郷の有田焼の技術を用いた焼き物の絵画、陶彩画のビジョンを持って帰郷するが、有田中の窯元に実現不可能だと断られ続ける。最終的に、緻密な絵付けで高名な葉山有樹氏に「おもしろいではないか」と受け入れられ、1987年に27歳で葉山氏の工房に入り、陶彩画実現のための研究を始めた。従来の有田焼は絵付け・焼成を最大で4回程度しか耐えられなかったが、より深く鮮やかな色彩を実現しようとこだわり、試行錯誤の末に十数回絵付けと焼成を繰り返すことに成功。1990年に独立し、佐賀県武雄市山内町で工房「今心」を立ち上げて陶彩画の創作活動を開始した。
その後も、より深く美しい色と輝きを求めて研究を続け、作品制作の傍ら、技法や画題の研究のためにインドやモンゴル、敦煌など各地を訪問・遊学。アーティストとして着々と成長を続け、各地で個展を開くようになり、2003年に草場一壽工房と名を改め、翌年には工房直営のギャラリーを佐賀に開館。また、子どもの殺傷事件が相次いだことに心を痛め、いのちの尊さを子どもに伝えたいとの思いから、絵本「いのちのまつり」シリーズを執筆した。後に同書は小学校の道徳の教科書にも採用され、草場は各所から講演会に招かれるようになった。2014年に開窯25周年を記念して佐賀のギャラリーをリニューアルし現「草場一壽工房」として会館、更に2018年には、開窯30周年記念の一環として東京銀座5丁目にギャラリースペース「龗 GINZA OKAMI」をオープンした。2020年には還暦を記念し、「いのち」の輝きへの憧れという原点に回帰しつつ新境地を目指して、従来作品の繊細緻密な表現とは異なる大胆で遊び心溢れる「自在」シリーズを制作した。他に、力強く生きる龍の力の源、「如意宝珠」を制作するなど、陶彩画を生み出して30年以上が経つ今も、「いのち」の表現への尽きぬ情熱を原動力に、アーティストとして日々進化し続けている。

◾️2024年 草場一壽 陶彩画新作展
日程:2024年12月1日(日)~12月8日(日)
時間:10:00~18:00
入場料:無料(ご予約不要)
会場:6142(階段が多いギャラリーとなっております。各階エレベーターもございますが、予めご承知おきくださいませ)
住所:〒150-0001 東京都渋谷区神宮前6-14-2
HP:https://kusaba-kazuhisa.com/post-event/11970/

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