
2026年1月8日(木)、神宮前タワービルディングにあるBEAMS本社にて、「渋谷まちづくり隊 原宿お祭りサポートプロジェクト決起会!」が開催されました。
新しいお祭りを立ち上げるのではなく、すでに地域に根づいてきたお祭りに“最強の助っ人”として関わること。そして、かつての原宿にあったような、世代や立場を越えて人が集い、自然と混ざり合う熱気を、今の時代にもう一度呼び戻したい。
そんな想いから生まれたのが、「渋谷まちづくり隊 原宿お祭りサポートプロジェクト」です。
当日は、BEAMSのスタッフと、原宿表参道エリアで活動するメンバーが集まり、街と人の新しい関係性について語り合いました。
ここでは、その決起会の様子をレポートします。
アーカイブからひも解く、BEAMSと原宿、カルチャーの原点


決起会のはじまりは、BEAMS本社3階にある展示室の見学から。
担当の尾田紀子さんの案内で、BEAMSの歩みを伝える貴重な資料を間近に見学しました。
尾田さんによると、BEAMSの原点は1976年、明治通り沿いのわずか6.5坪の小さな店舗。当時の原宿は、アメリカの進駐軍が暮らしていたワシントンハイツの影響もあり、アメリカの情緒が残る自由でのびやかな空気が流れていた時代です。
そうした時代背景のなかで、「アメリカンライフショップ」というBEAMSのコンセプトが原宿の空気と重なり、出店へとつながっていきました。
展示室には、創業当時のアイテムや雑誌掲載を再現した復刻資料、1978年に誕生した「BEAMS F」、1981年スタートの「International Gallery BEAMS」など、ブランドの歴史を彩るアイテムがずらり。
ジョルジオ・アルマーニやポール・スミスなど、当時はまだ日本では知られていなかった海外ブランドの紹介をはじめ、90年代以降に広がった別注やコラボレーション、さらにはスターバックスとの取り組みや、牛乳石鹸と協業して銭湯文化を発信するプロジェクトなど、BtoB事業に広がっていく歩みまで詳しくお話しいただきました。
展示を通して、BEAMSが時代とともに形を変えながらも、常にカルチャーを発信し続けてきたことを改めて実感。当時の原宿の街並みや人々の姿が目に浮かび、街の空気感がぐっと身近に感じられました。
原宿をめぐる、それぞれのストーリー

アーカイブ見学のあとは6階へ移動し、いよいよ決起会がスタート。
かつて原宿が持っていた熱量や志を、今の私たちの手で、そしてBEAMSのサポートとともに形にしていく。そんな想いを共有しながら、まずは相互理解を深めるため、参加者一人ひとりが自己紹介を行いました。
テーマは3つ。
「名前と普段の活動」「原宿・神宮前エリアとの関わり」、そして「私のお祭りパワー」。
学生時代の買い物やアルバイトの記憶、子どもの頃に見たお祭りの風景、地域行事への参加経験など。
立場も世代も異なるメンバーが、「原宿」という共通項を通して、それぞれが心に抱く原宿の記憶や原宿の姿を語り合いました。
写真と記憶で描く、原宿の未来


続いて行われたのは、写真を通して原宿の過去を振り返るワークショップ。
まず、ゲストスピーカーとしてお話をしてくださったのはCommons Archive Collective(以下CAC)*のみなさんです。また、アーカイブ写真集もご提供いただきました。
明治通りや神宮前交差点、表参道、竹下通り。
写真に写っているのは、今とはまったく異なる街の表情です。人々の素朴なまなざし、手書きの看板、無造作に貼られたポスター、広くのどかな道。
スマートフォンのない時代、人と人が自然に目を合わせ、街そのものを楽しんでいた空気感が、写真から伝わってきます。
キデイランド周辺など、当時と現在で大きく姿を変えていない場所は、風景を重ね合わせながら眺めることができる一方、竹下通りのように変化の激しいエリアでは、「もう全然わからないね」という声もあり、街が積み重ねてきた時間の厚みをあらためて感じる瞬間でした。

その後は、アーカイブ写真から感じた“ワクワク”を言葉にするワークショップへ。
「視覚的インパクト」「残したい情緒」「化学反応の予感」という3つの視点から意見を出し合い、原宿らしさを掘り下げていきます。
・お金にならなくても楽しいこと
・ファッションをきっかけに生まれるつながり
・人と人との距離の近さ
過去を懐かしむだけでなく、街の記憶を共有することが、未来のアイデアへとつながっていく、 そんな手応えのある時間となりました。
原宿お祭り作戦会議 “助っ人”として、街に関わる第一歩

最後は、原宿・神宮前エリアで行われているお祭りやイベントを整理し、今後の関わり方を考える作戦会議。
神社のお祭り、地域イベント、フリーマーケットなど、チームごとに調べた内容が共有され、情報収集や挨拶回り、実際に参加しながら“助っ人”として関わっていくまでのロードマップが描かれました。
共通していたのは、
「まずは参加してみること」
「街と顔の見える関係をつくること」
こうして、原宿の未来を見据えたプロジェクトは、確かな一歩を踏み出しました。
次回の展開にも、どうぞご期待ください。
* CACとは… https://comms-arch-coll.studio.site/top
Commons Archive Collective(以下CAC)は、埋もれたまま忘れられつつある記録を整理・体系化し、それを視覚的にデザインすることで記録の価値を伝え、共有資産として社会にひらくことを目的とし活動されています。
【関連リンク】
◾️BEAMS企業サイト
BEAMSの歴史を聞いていただけるポッドキャスト「聴くカルチャーストーリー」
Instagram: https://www.instagram.com/beams_official/
X: https://x.com/BEAMS_JP
◾️大西陽介さん
HP: https://www.social-innovation-week-shibuya.jp/speakers/507/
写真集や関連商品は「THE SHOP by CAC」の公式ホームページ こちらで購入できます。
渋谷新聞で過去に掲載された大西陽介さんの記事です。ぜひご覧ください。












