2025年8月24日、ファッションとサブカルチャーの中心地、原宿表参道は、鳴子の音色と熱気あふれる踊り子たちの舞で、いつもとは違う顔を見せました。本レポートでは、伝統的な踊り文化と都心ならではの現代性が融合した、唯一無二の祭典『原宿表参道元氣祭スーパーよさこい』の熱狂の渦に飛び込み、各会場で感じた生の空気を見学者の視点からお届けします!
祭りの熱気、その始まり—原宿口ステージと表参道アヴェニュー

JR原宿駅に降り立つと、すでに軽快なよさこいの音楽が聞こえ、お祭りムードに自然と気分が高揚しました。会場へ向かう途中には、パンフレットとうちわが配られており、祭りへの期待感をさらに煽ります。原宿口ステージには多くのよさこいチームの応援の方々が集まっており、力強い掛け声や手拍子が響き渡っていました。
ステージで繰り広げられる演舞は、1チームあたりの人数の多さに圧倒されます。さらに、演舞を先導する大きな旗が風になびく姿は、躍動感に満ちていて非常に格好良かったです。特に印象的だったのは、北里大学の学生チームの演舞でした。キビキビとした現代的な動きは、よさこいというよりはまるで演劇を見ているかのようで、その斬新な表現に魅了されました。
祭りの象徴、表参道アヴェニューの流し踊り
原宿口ステージから移動し、祭りの最も象徴的な会場である表参道アヴェニューへ向かいました。ここではパレード形式の「流し踊り」が繰り広げられており、観客で埋め尽くされた大通りは、熱気と活気に満ちていました。多くの人が見学に訪れていましたが、スタッフの方々が観覧エリアと立ち止まれない場所をはっきりと分けてアナウンスしていたため、スムーズに移動することができました。

会場には海外からの旅行客も多く、熱心に動画や写真を撮影していました。踊り子にお辞儀をされると、ぎこちないながらもお辞儀を返す外国人の姿がとても可愛らしかったです。また、ディズニーのパレードのような可愛らしい衣装を身につけたグループや、昔ながらの伝統的な衣装で優雅に舞うグループ、メルヘンチックな音楽と衣装で人々を魅了する若者のグループなど、チームの多様性には驚かされました。

よさこいにはこれほど自由な表現があるのだと衝撃を受けました。キューピーの音楽に合わせて踊るチーム、バイオリンの生演奏や、女将が歌う演歌に合わせて舞うチームもいて、音楽のジャンルも多岐にわたります。踊りだけでなく、様々な視点から表現の自由度が高いよさこいは、多様な文化が交錯する原宿にぴったりの伝統だと感じました。
街と文化が融合する、よさこい文化の現在地
表参道アヴェニューでの興奮冷めやらぬまま、複合施設「ハラカド」へ。ここでは「よさこい応援高知フェア」が開催されており、館内は華やかな衣装を身につけた踊り子たちの休憩所にもなっていました。

世代を超えて繋がる、代々木公園ステージとNHK前ストリート
ハラカドの体験後、代々木公園ステージへ。こちらはアットホームな雰囲気に包まれており、チームの応援の声が飛び交っていました。特に印象的だったのは、マダム(年齢層が高い)チームです。「キレッキレの舞はできないですが、優雅に舞います」と、自分たちの強みを全面に押し出すマイクパフォーマンスは会場の笑いを誘い、大きな拍手が送られていました。

ここでは東海や大阪など、全国各地から集まったチームの演舞も観覧でき、よさこい文化が地域を越えて広がり、原宿に集結していることを実感しました。若年層のキレのあるダンスと、マダムたちののびのびとした演技、それぞれに良さがあり、観客を飽きさせません。

最後に訪れたのはNHK前ストリートです。ここでは14カ国の人が所属する国際色豊かなチームが、満面の笑顔で楽しそうに踊っていました。

また、関西から来たチームには小さな子供たちが一生懸命大人に混じって舞う姿も見られ、子供用の旗を力強く振る姿がとても格好良かったです。

祭りの味覚、じまん市/ご当地グルメフェス
代々木公園は、演舞だけでなく、全国各地の「食」を楽しむことができる場所でした。会場には坂本龍馬の銅像が設置され、ご当地グルメやご当地Tシャツを販売するブースが軒を連ね、訪れる人々を賑わせます。

「じまん市」では、高知のうどんをはじめ、沖縄の太もずくを特製シークワーサーポン酢で味わう「沖縄もずくぶっかけ冷しそば」や、親鳥を最大火力で焼き上げた逸品、広島県産のレモンを使ったレモネードなど、個性豊かなブースが多数出店していました。来場者も多く、猛暑の中大盛況でした。
未来へ繋がる「元気」の祭り
『原宿表参道元氣祭スーパーよさこい』は、単なる演舞イベントではなく、多様なチームと観客、そして街全体が一体となり、老若男女、国籍を問わず誰もが楽しめる日本の文化であることを再認識させてくれました。伝統を重んじながらも、新たな表現を取り入れ進化し続けるこの祭りは、これからも人と人、文化と文化を結びつける「元気」の源だと感じました!
次回の後編では、祭りの舞台裏に迫ります。原宿表参道新聞のアドバイザーでもある、『原宿表参道元氣祭スーパーよさこい2025』主催者代表の松本ルキさんや原宿表参道欅会欅会のみなさま、そして祭りを支えるボランティアの方々への取材を通じて、参加者や観客に「元気」を届ける祭りの核心に迫ります。

主催概要
『原宿表参道元氣祭スーパーよさこい2025』は、祭りの継続的な成功と運営を支える多くの組織や団体の協力によって開催されています。
- 主催: 商店街振興組合原宿表参道欅会
- 特別協力: 明治神宮
- 特別協賛: 前田建設工業、エフビーエス
- 後援: 高知県、高知市、渋谷区、東京商工会議所渋谷支部、東京都商店街振興組合連合会、渋谷区商店会連合会、渋谷区観光協会、高知商工会議所、よさこい祭振興会、よさこい祭り競演場連合会、高知県商店街振興組合連合会、高知市商店街振興組合連合会、高知市観光協会、KUTVテレビ高知
- 事務局: 商店街振興組合原宿表参道欅会内